蔵元杜氏になってから、冬季のみ蔵人として1人迎え入れ、ひとりまたひとりと徐々にその輪が広がってきた。
みな地元の茶農家さんばかり。体力・忍耐力はもちろん、味を利く事に関しても頼りになり、ものづくりに関わるもの同志、なくてはならない存在である。
一時はタンク2本しか造らない時期もあった。我慢の時を経て、それを見守ってくれた同志と共に一緒に蔵で仕込む喜びを噛み締めている。
安井酒造場
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人とお酒をつなぐ ご縁に感謝して
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明治17年創業。旧東海道49番目の宿場町。土山町はお茶の一大産地であり茶畑が広がる。そんな自然豊かな環境のもとで、やわらかで豊富な鈴鹿山系の伏流水、近江米を使用し初桜を醸す。蔵の一番の自慢は仕込み水、初桜の命の水である。
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昭和60年 東京都福生市熊川 石川酒造株式会社入社
昭和63年 滋賀県湖南市 北島酒造株式会社入社
平成 2年 蔵へ戻り能登杜氏 安栗杜氏に師事
平成 9年 蔵元杜氏となる
平成24年 日本酒造杜氏称号認定を受ける
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蔵元杜氏5代目が、酒造期には農閑期である地元茶農家さん達と家族とで仕込む。30代から40代と全員働き盛りで仕込みにも熱心。“笑顔がこぼれるうまい酒”は酒造りも笑顔でがモットー。
古き良きものを大切に
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今では希少となってきた佐瀬式木槽を使用している。
タンク1本を搾るのに、まる二日間掛けての作業は時間と手間が掛かるが
ひとつひとつを丁寧にそれがやさしい酒質に表れている。
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手間は惜しまない。
年に一度限りの酒造期だからこそ精一杯の熱意をもって向き合い
造れることが当たり前ではないこの時代
伝統を守りながら新しい事への挑戦し、すべてを感謝の気持ちで打ち込んでいる。